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2005年 ヨセミテツアー

昨年に引き続き、今年もヨセミテツアーの時期になった。 昨年の倍近い参加者を準備万端、迎える為に一足先に日本を出発した。

サンフランシスコ空港から車で走ること5時間、いよいよヨセミテナショナルパークのゲートをくぐる。 今年はサンフランシスコから入っているので、いつもと景色が違い、 ヨセミテバレーに入ると、突然、目の前にエルキャプタンが現れる。 毎年ながらこの大きさには圧倒される。というか、年々大きくなっているのではないかとさえ思う。 さぁ、これから4日間、下見と自分の昨年残した課題をやっつけなければいけない、大忙しだ ・・・と張り切ったが、あせりすぎたのだろう。 まだ、ろくに体も慣れていないのに、気持ちばかり先走ってしまった。 すべてがチグハグ、全く集中できない、コンディション作り失敗。(下見はしっかりしたので、ご心配なく) おまけに、雲一つなかった空に黒い雲まで出てきて、気温も一気に下がってきた。 これからはじまるYFヨセミテツアー、大丈夫だろうか?

9月10日(土)
メンバーがサンフランシスコに到着。レンタカー3台でヨセミテに向かう。 はじめての人が多いので、ちょっと廻り道になるがトンネルビューまで足を伸ばして、まずはヨセミテバレーの全景をながめて記念撮影。 その後、マウテンショップによって、キャンプ場へ。 夕飯は、初日から自炊。マーボーナスのひき肉がない事に気づく。 「ナス炒めマーボー風(肉なし)」でいいか、と思ったが、ブーイングの嵐だったので、急遽買いに走る。小田さん、ご苦労様でした。

9月11日(日)
講習のはじまり。スラブ、フェイス、クラックの簡単なルートのあるエリア、 KNOB HILL というエリアで、まずは体を慣らす。 みんな1日目ということもあり、つるつるの5.9のフェイスにてこずった様だ。 午後は、フェイスとクラックのPAT AND JACK PINAKULL エリアへ移動。 ヨセミテはクラックしかないと思っている人も多いようだが、フェイスルートも意外にある。 今日はお誕生日の人が2人もいたので、ささやかな誕生日パーティーもやった。

9月12日(月)
ヨセミテメインエリアの一つ、ELCAPTAIN BASE エリアへ。 ここは、その名の通り標高差1000mの1枚岩、エルキャプタンの下部である。 岩場に着くと、ビッグウォールクライマー(大きな岩を何日もかけて登るクライマー)が、 何組も登り始めている。 今まで天候が怪しかったため、天候待ちをしていたようだ。 一斉に登り始めたということは、天候が安定したということだろう。少なくとも数日は安泰そうだ。 しかし、何組ものビッグウォールクライマーが岩場に取り付いている様は圧巻である。 荷揚げしているパーティー、ユマーリングしているパーティー、 よく見ると上の方ではポーターレッジ(岩壁にテントを張るための、吊り下げ式の床のようなもの) まで張っているパーティーもいる。しばし眺めてから、自分達も岩場に取り付く (もちろん、私達は1ピッチだけのショートルートを楽しむ)。 このエリアには、クラックの好ルートが並んでいる。 特に、Sachere Cracer(5.10a)は、絶対登っておきたい5つ星の好ルート。 全長45mにフィンガーサイズからオフウィドゥスまでのクラックが連続している。 もちろん、メンバーも順番に取り付くが、完登できたのは2名だけだった。 私も、はじめてヨセミテを訪れた時に、このルートでヨセミテの洗礼を受けた気がして、 「次に来た時には・・・」と、このルートがモチベーションになっていた。 メンバーのみんなもそうであったらいいなぁと思う。

9月13日(火)
今日は、午前2パーティー、午後2パーティーに分かれて、マルチピッチ (何百メートルとある岩壁を2〜3人で、上に上に進んでいくスタイルのクライミング)を行う。 ヨセミテは、このマルチピッチクライミングの宝庫でもある。 今回、登るルートは有名なNut Cracker(5.8/5p) とCentral Pillarof Frenzy(5.9/5p)である。 どちらも、グレードの割に、内容、ロケーションともに申し分のないルートだ。 混雑などの影響もあって、若干のルート変更はあったが、例年になく涼しく、快適で楽しいクライミングができた。 明日は、メンバーの一人が、私用で一足先に帰国してしまう、寂しくなるなぁ。

9月14日(水)
今日はレスト日。 一足先に帰るメンバーを送りがてら、サンフランシスコ観光に出かけるチームは、朝5時にキャンプ場を出発。ご苦労様です。 残ったメンバーは、恒例のキャンプ4ボルダーめぐり(見るだけ)と、 グレイシャーポイントへ行く。帰ってきてからは、お土産などの買い物をして過ごした。 毎日、1日中クライミングをしているので、貴重なショッピングの時間になった。

9月15日(木)
午前中は、アプローチ1分の CHARCHBOWL でかるく登った後、 COOKIE CLIFF へ移動。有名なOuter Limits(5.10b)や、 Cookie Monster(5.12a)があるエリアだ。 その他、ワイドクラックやフィンガークラックなどもある。 クライミング4日目となり、大分ヨセミテの岩にも慣れてきた様子だ。 2日目に登ったワイドクラックでは、はじめてのワイドクラックに戸惑っていたが、今日はきっちりと登れている。 (多少のぼやきや絶叫はあったけど) 残念ながら時間切れで、全員がOuter Limitsに取り付くことはできなかったが、ぜひ次回チャレンジしてもらいたい。 岩場からの帰りに、月に照らされたエルキャプタンを見た。 この世のものとは思えないくらい神秘的で、ゾッとするような美しさだった。こんなの見たことない。 何とか写真に収めようとしたけれど暗くて写らなかった。訪れた人だけが見られる特権ということだろうか。 今日はヨセミテで過ごす最後の夜。バーベキューパーティの予定だったが、 暗くなるまで登っていたので、すっかり遅くなってしまい、 「シャーラップ!」と怒鳴られながら、それでも盛大に(?)バーベキューをして、最後の夜を楽しんだ。

9月16日(金)
最終日、1日目に訪れたPAT AND JACK PINAKULL エリアと、NEW DIVERSIONS エリアへ。 いつも思うが、やはり1週間はあっという間だなぁ。 午後4時に出発予定だったが、名残惜しくぎりぎりまで登っていたら、ヨセミテのゲートを出たのは18時を廻っていた。

あっという間に過ぎてしまった7日間でしたが、ヨセミテの魅力を感じてもらえたでしょうか? たのもしい7人の参加メンバーには、会話面や運転面で助けられました。ありがとうございます。 また、毎年のことながら、特別講師の杉野保さん、アシスタントの松内さん、 サポーターの小田さん、お力添えありがとうございました。 また来年、YFメンバーと彼の地を訪れ、共にチャレンジすることを楽しみにしています。

阿部 美和子(YFサポーター)

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